はいさーい♪( ´▽`)
今日は誰もが聞いたことはあるだろう「差別化戦略」を取り上げてみますね!
マイケル・ポーターの経営の基本戦略の1つとして有名な概念ですね。

「差別化」というのは「他者との違いを明確にすること」という認識はしやすいかと思います。
しかし、気をつけていただきたいのが、単なる「異質性」に着目するのではなく、
「顧客にとって価値のある(付加価値のある)異質性」に着目すべき、ということです。
単純に「他とはちがうよ〜」といってその性質的・品質的な違いを説明したところで、「お客様がその違いに価値を感じなければ」意味がありません。
つまり「他社と違う」ことは確かに必須条件ですが、「その違いが良いものと顧客に認知されること」を前提としていないと、差別化戦略としてなりたたない、ということです。

その「顧客に違い(他社より優れた点)を認知してもらうこと」が意外にも難しいのです。
自社の強みが他社に負けないものがあるのであれば、自社目線での差別化要因は容易に判断できるでしょう。
でも、それって本当に顧客に価値あるものですか?
お客様に伝わりやすいものですか?
お客様が理解しやすいものですか?

そこがとても重要です。弊社クライアントのビジネスで当てはめると、その根本の課題が見えてきました。

今回は弊社クライアント運営の「SunSeaN-三線-」という店舗に限定して考えます。
同店の強みは沖縄芸能アーティストのクオリティ&ライブを彩る舞台音響・照明設備が国際通り周辺ではトップクラスであることが強みだと思い、差別化要因だと考えておりました。
確かに、ご来店して見ていただいたお客様からはたくさん嬉しいお言葉を頂戴しています。
しかし、それって、入店後のリピート要因などにはなりますが、初来店の動機にはならないんです。
新規創業のビジネスである限り、新規客がまずは最優先になります。
でも新規のお客様には「音楽のレベルの違い」「音響照明環境のレベルの違い」って、
「伝わらない」んです(笑)
広告ではまず伝わりません。音のない写真がメインなので。動画であっても今の最新技術でもなかなか現場の音の質や照明の雰囲気などまでは伝わりません。

国際通りでは無料ライブや500円程度のチャージのライブを提供している店舗が溢れています。
その中で同店はアーティスト&舞台環境のクオリティが高いことを差別化要因として1500円というチャージ代で挑戦しています。沖縄音楽芸能の価値を高めたいという思いが一番ではありますが。
でも自社にとっての差別化要因が「伝わりづらい」ことで、なかなかうまくいっていません。
沖縄音楽のクオリティの違いを元々経験済みで、理解・認識している人でなければ、チャージ500円または無料のところと、チャージ1500円のところでは、もちろん安い方選びますね。
うまくいくその違いを伝えていき、認知してもらう方法を検討すべきでしょう。

具体的にどんなことを試してどんな感じだったか、
今後どういったやり方を考えているのか、
ご興味ある方はお気軽にお聞きくださいね!

自分でお店や会社を経営されているのであれば、差別化戦略は必須の考え方ですが、
上述のように、他社に負けない差別化要因の自社の強みを把握した上で、

・お客様にとって価値あることなのか?
・お客様に伝わりやすい・理解しやすい強みなのか?

という観点は忘れずに戦略を立てていくといいと思いますよ( ´ ▽ ` )

では、本日はここまで〜!!
次回またおたのしみに♪( ´▽`)