久々にブログを書きます。新型コロナウィルスの沖縄県に及ぼす影響についてです。

沖縄県は、日本国民は誰もがご存知、観光立県。日本国内でトップクラスのリゾート地。

そんな沖縄県で今回の新型コロナウィルスの影響をもろに受けているのが、

「観光業」ということは、みなさんご存知のはずです。

でも、「自分は観光業じゃないから」「うちの店は地元の人たちがほとんどだから」

ということであまり気にしていない事業主・個人の方もいらっしゃるかと思います。

そこが今後大きく変わってくる

ということを理解してもらうため、書こうと思いました。

観光業は、沖縄県の全産業の中でも、一番「表面」の産業です。

観光なくして沖縄の経済は成り立ちません。それは間違いないでしょう。

そして、確かに、現在一番大打撃を受けているのはその観光業です。

現在たくさんの観光関連事業主が生き抜くために必死になっています。

耐えられず倒産、という例も現時点で出てきています。

この影響は「確実に」「時間差で」

沖縄県内ほぼ全ての事業主に影響します。

現在あまり影響を受けていないと感じている事業主さんがいれば、

そのことをしっかり理解して、準備して欲しいと思います。

そのために、今回の新型コロナウィルス事案が沖縄の「経済」に与える影響を

できるだけわかりやすく整理・予測しました。

まずは流れに沿って読み込んでみてください。

※医療関係業・労働者が労働力的・病床数等キャパシティ的に一番重い影響を受けていることは明確ですが、経済的な影響に絞って予測するため、検討対象外としています。

※感染症の直接的影響による工場の稼働停止や物流遅延(中国の操業停止など)は考慮外としています。

【原因】新型コロナウィルスパンデミック

【結果】世界的旅行ニーズの低迷及び野外活動自粛ムードの高まり

※パンデミックによる間接的な影響(社会的消費者行動の動き)

※国によってはロックダウン等の強行措置も。

【ファーストパーティインフルエンシー(FPI)】1番最初(表面)に影響を受ける産業

観光関連業(ホテル・宿泊業、イベント・芸能業、観光地の飲食業、土産品・小売業、旅行社、レンタカー、航空業等)

※観光客や施設来場者と直接的接点のある業種

★いま崩壊寸前の状況

【セカンドパーティインフルエンシー(SPI)】FPI産業の経営悪化により影響を受ける産業

観光波及産業(建設業、ビルクリーニング業、設計・施工業、食品・酒類・調味料等卸売業、土産品(食品含む)製造業、自動車ディーラー、リース業、銀行業等)

※観光業を陰で支える業種

★広範囲に影響が出始めて、経営悪化進行中。

FPI産業・SPI産業の関係者の「可処分所得の減少」

※雇用調整・減給等による

★すでに起きているが、もう少しでもっと広範囲に渡って生じることが想定される

【サードパーティインフルエンシー(TPI)】

地場産業(農業、漁業、町場の飲食業、建設業向け設備リース業、電気・水道・塗装工事業、美容業、整体・整骨院業、マッサージ業、パーソナルトレーニング・ジム業等)

※経済的にある程度余裕がないと利用できない産業が中心

★まだ大きな影響は出ていない事業主も多いが、時間差で影響が出ると想定される。

地場生活産業(スーパー・コンビニ・生活インフラ(電気・水道・ガス等)・薬局・医療機関等)

※「生命の維持」のために必要な産業で「継続するための支援策」が行政によって行われていく産業となることが想定される。

以上の流れで変遷していくと考えられるでしょう。

 

沖縄はトップ産業が「観光業」であり、

そのトップが崩れ落ちそうになっています。

そのトップ産業の陥落は、どんどん下層に影響していきます。

例えば、

観光業のホテルが倒産したり、現在建築中のホテル建設が中断したりしたらどうなるか?

観光バブルと相まってバブルとなった建設バブルは突如終焉を迎えます。

建設業・ホテル業に関わる産業に置いて「人あまり」が生じますね。

そうなると、解雇されてしまったり、減給などで個人所得も低くなったりします。

つまりどういうことか?

最終的には個人の「可処分所得」が減る

ということです。

つまり、現在は表面の観光産業(FPI)が耐え忍んでいるので、

個人や観光と関連のない事業主などは影響は少なく感じているかもしれませんが、

時間が経って、「可処分所得」が大きく減少してくると、

いわゆる「贅沢品」は避けられるようになります。

一般生活でいう贅沢品とは、例えば「地元の居酒屋での飲み会」「日々の健康意識のための整体通い」「体型維持のためのパーソナルトレーニング」などですね。

そういったビジネスは観光産業ではないですね。

でも「時間差で」「確実に」影響してきます。

そうなった時、どうすべきか、今から考えてますか?

なってからでは遅いです。

事業者として生き残るためには、先を読んで行動することが大切です。

この危機が収束した時まで持ち堪えて、収束の瞬間から一気に事業成長を目指すため、

今は我慢の時です。

収束のタイミングは見えていませんが、

自分なりに区切りをつけて、リスタートのタイミングを設定し、

「収束後のアクション」を考える時間にすべきでしょう。

もちろん、その設定したタイミングで収束が見込めなければ、後ろ倒しにすれば良い。

大切なのは「収束後のアクションを決めておくこと」です。

沖縄県内でも拡散傾向が続く現在(4/9追記)、少しでも早い収束のために、

できるだけ活動を自粛し、ウィルスの拡散防止に努めるのが一番です。

ピークアウトに成功すれば、それだけ早く、沖縄経済が動き出し、

事業活動を始められるようになるタイミングが早まります。

早く事業をスタートさせるためにも、

今は「活動自粛しつつ、しっかりと落ち着いて計画を立てる」ということが大切です。

つまりは、沖縄県民という個人としてだけでなく、

沖縄県内全事業者が危機意識を持って

今回の新型コロナウィルスと戦わなければならない、ということを認識して

日々の自粛活動を行うべき、ということではないかと思います。

事業主としては、現在は資金繰りや従業員の支援など、緊急の必要性のある活動のみに絞り

日々の仕事を行なっていくのがベストだと思います。

そのサポートになるように、次のブログでは政府が打ち出している

最新の支援策をわかりやすくまとめますね!!

お楽しみに( ^ω^ )